梅雨入り前の箱根紀行。
窓を開けはなった登山電車はこの上なく心地良いもので、スイッチバック運行に乗客は皆子供になる。
さて、箱根の旧街道を歩くのは初めてで、思いのほか歩きづらい石畳ではあった。
かつてはこの幅の狭い道が日本の幹線道であったわけで・・・改めて驚くばかり。
石畳の片側には水路があり、厳しい陽射しから旅人を守る役割を果たした脇の杉並木も、
石で整備した土手の上に植林されたとか。当時の土木技術の高さを思い知らされる。
写真は途中立ち寄った甘酒茶屋の屋根裏に祀られた藁の鳥。
鳥は神の世界と人間世界を行き来する神の使いといわれるが、おそらくこの地方の家の守り神として祀られているのでは。優れた伝統民芸はいつまで見ていても飽きることはない。
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